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どうやら盤面は進んでいた様だ
「ペルシャの創成術で錬金釜も作れたし、急ぎましょう」
残り少ない魔力を使ってペルシャと共にセレストを元に戻す準備は整った。
あとは実行するだけなんだけど、さっきから当の本人が居ない。
「セレストはどこいったのよ!」
ペルシャがイライラしながら当たりを見渡しても居ません。
まさか全部演技でこの空間に閉じ込められたのではと危惧したところで、セレストは吹雪の中から戻ってきました。
しかし、その様子はどこか変でした。
「月の化け物が動いた!みんなやられたわ!」
叫ぶように言ったその言葉を飲み込むのには大変苦労しました。
だって、何を言ってるのか分からないから。