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出来ないとわかっていても
『まあ、いいか。これも必要なことなんだろう』
男はセレストの元となる氷を中心にして何かを置き始める。
『夜を知らない泉の水』
『暑さを知らない大地』
『生命とする為に創成術を使う事』
え、創成術なんて使えない!
参ったなあ。ほかの素材は頑張って集めて、使えたとしても最後の創成術だけは私には絶対に使えない。
『……この俺を覗いておいて出来ないのか』
また、見透かされた!
『仲間に使えるやつがいればいいだろう。居なかったら諦める事だな』
男は軽く言って作業を続ける。
簡単に言ってくれて!と、憤慨はするも見て覚えておかないと。
私ができなくても、ペルシャは出来るかもしれないから。