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ドゥームズデイ・ブラック・シャドール
『だれか見てるな?誰だ?』
男はキョロキョロ見渡して首を傾げる。
『確かに干渉されてるんだがな。複雑な魔法か?それとも俺の中を通してるのか?』
ビクッとする。
まるで、私を認識しているかのような口ぶりじゃないか。
私は過去を回想してるのに過ぎないのに、その過去が未来に感ずいているなんてあるはずない。
『あるはずない。そんな訳ない。そう言った言い訳はやめて欲しいものだ。見てるのは錬金術士以外居ないんだろう』
まただ。
この男は私を読んで話しているのか。
だとしたら、時間を超越してる……。
これがママの師匠の力……。ドゥームズデイ・ブラック・シャドールなのか。