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逸話
「その氷は溶けなかった」
「辺りの気温が低いからですよね?」
「そう。そして、人の思念とでも言うのかな。そういうものは蓄積しちゃったんだよね」
「……え、神様にでもなったんですか」
「んー、近いね!」
なんだろう。大精霊というかなりの上位存在のはずなのに、この品性の低さ。
人と一緒の機関が長すぎると神性は薄れていくのかもしれない。
「まあ、次第に精霊が集まって、死んで魔石になって。その繰り返しが長い事続いた時には氷は姿を変えたいた」
「それが、セレスト?」
「そう、その原型」