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むかーしむかし
「神殿?」
岩を削り取って造られたように思える神殿は、大きく見ているだけで気持ちが落ち着く様な気がしていた。
辺りは黒い岩なのに、この神殿は群青色をしていた。
冷たさを感じるような、けれど、底抜けに暑い夏のあの天真爛漫な青空をも連想される。不思議な色合いだった。
「えっとね、元々は何かしらの逸話があって、この山の氷を祀っていたらしいの」
「相当昔の話ですよね」
「そうね、人間が電気を使う前くらいかしら」
「……紀元前」
「神殿?」
岩を削り取って造られたように思える神殿は、大きく見ているだけで気持ちが落ち着く様な気がしていた。
辺りは黒い岩なのに、この神殿は群青色をしていた。
冷たさを感じるような、けれど、底抜けに暑い夏のあの天真爛漫な青空をも連想される。不思議な色合いだった。
「えっとね、元々は何かしらの逸話があって、この山の氷を祀っていたらしいの」
「相当昔の話ですよね」
「そうね、人間が電気を使う前くらいかしら」
「……紀元前」
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