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タイトル未定2025/07/30 07:36
「一瞬でいいから動き止められない?」
「それくらい出来るが、セレストが持つかなぁ……」
滅茶苦茶不穏な言葉を残して、ブレットは消えた様に動き出す。
「ちょっ!だっ!……もう!」
ちょっと、それ大丈夫なんでしょうね!?という言葉すら言わせて貰えない。
ブレットが動き出した以上もうやるしかない。
右腕を突き出し、いつその時が来てもいいように魔力を魔石へ集まる様に誘導する。
体内を無色透明な魔力が巡り、魔石に到達したらその魔力は燃えたぎる赤色に変化する。
それはオーラとしてペルシャを覆い、さながら復讐に燃える花嫁に見えた。