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ペルシャ、ブレットVSセレスト5
「待たせたわ!」
博愛の金刺繍のドレスの袖に真紅の宝玉を嵌めたペルシャが足元に風魔法を使い着地する。
「おう、待った待った」
「……随分と余裕そうね」
「実際……」
ブレットと合流してもセレストは会話を待つなんてことはなく、雷の波状攻撃を全方位から浴びせ掛ける。
右手をかざし受け流すしか無い。
そう判断したけれどブレットが腕を掴んだ。
「とっておきだろ?とっとけ」
そう言うとブレットは真下に向けて拳を振り下ろす。
ドゴンと地面が割れ、ちっちゃいクレーターが作られる。
それが土の壁となって雷を受け流した。
「わぁ、化け物……」
「化け物はリーダーだけで充分だろ、だから俺は普通」
「……普通ってなんだっけね」