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ペルシャ、ブレットVSセレスト3
外ですっごいドンパチしてるのが音でわかる。
振動もすごいし、何か大きな魔法同士がぶつかった時の余波がここまで来る。
そんな事よりも自分のことだ。
使える属性は「火」と「土」。
うーわ、属性から連想は難しいな。
早くて強いセレストをどうにか殺さないで拘束出来ればいいわけだ。
難易度高いなぁもう。
炎の縄はどうだろうか。
……投げたとしても、操ったとしても掠ることすら出来ない気がする。
不意を着くのはどうだろう。
どこかに設置しておいて誘導、捕縛。
……誘導出来るだろうか。出来たとしてものすごいスピードで通り抜けられる気がする。
「ああ!もうっ!どうすればいい!」
こんなところでも錬金術士としての劣等感を抱かないと行けないなんて最悪だ。
待たせている事に余計焦りを覚える。
冷静にならないと、どうする?どうすればいいの?
嘆いても仕方ないけど、嘆くしかできない!
ブレットはこんな私を信用してくれたのに……。一緒に戦える魔法使いだったら!
「……一緒に戦える魔法使い」