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ペルシャ、ブレットVSセレスト2
ブレットは黄金郷から吹っ飛ばしたセレストを追って出ようとして呼び止められる。
「待って、時間稼ぎだけでいい!」
「分かった!」
「え、理由とかは!?」
ペルシャは白夜の仲間で、私とは他人のブレットが即答した事に驚く。
信用もないのにひとつ返事で頷くなんてどうかしてないかと。
「理由は簡単、錬金術士はやってくれるからな!!信じるぞ。白夜が信じたお前を俺は信じる」
「……ッ!ありがとう!待ってて!」
「おうっ!」
セレストはどういう訳か浮遊していない。
黄金郷の建物のすぐ側には庭園がある。
もちろん全て眩い限りの黄金だ。
植物から装飾品に至るまで全てだ。
ブレットは今しがた飛び降りた場所を確認する。
「変だな。5階くらいの場所から降りたと思ったのにどう見ても2階だな」
時空が捻じ曲げられている。
……もう一度合流するのは至難の業になったりしないだろうか。
「まあ、そうだとしても錬金術士だ。なんとかする」