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ペルシャvsセレスト7
あの子、白夜はこの透明な錬金釜を扱うことが出来た。
疲れきって、微睡んだ意識の中でもペルシャの中の錬金術士としてのプライドがどうやって錬金術をしているのかを見ておけと強迫観念のような形で、意地で見ていた。
「……先ずサーチ魔法を貼っておこう」
いまペルシャがいる場所は長い廊下に部屋が4つある。その内の右から2番目。
なんとなく。
全ての部屋に水を満タンに入れて水圧で簡単には開かないようにする。少しでも時間を稼ぐ為に、小賢しい事は全てしないといけない。
「魔力の半分持ってかれたけどね。どの道このアイディが上手くいかないと詰みだ」