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ペルシャvsセレスト
「ああ、もうッ!走りにくいなぁ!!」
ペルシャは博愛の金刺繍のドレスのフリルを掴みながら走っていた。
普段の機動力はガタ落ちもいい所だ。
靴がハイヒールじゃない事だけが救いか。
ペルシャが黄金郷にて『信号機』の事は見聞きしていた。
奴らは『錬金術』は使えないが、重宝していたからある程度自由はあったから彼女らのことは知っていた。
セレスト。
金髪の美少女は表情は抜け落ち、殺意だけを向けてくる。
(こんなヤツ、どうやって無力化するんだよ!!)