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No.
「ティアさんの前に散々現れる人物がいますね?」
「トーマスとかいう男ですね」
「筆頭はその男と月の化け物」
「月の化け物……!」
「あれらは人であって人でない。魔力の塊なのです」
「……誰の意志、なの?」
「悲鳴をあげた地球ですよ」
「スケールが大き過ぎる!」
「でも事実です」
「なら、貴方も人でないの?」
「私は人ですよ。利用されるだけの人。元々魔法使いでは無いのです。無理やり埋め込まれたと言った方が正しいですね」
「そんな、悲しいことって……」
「何笑ってるんですか!」
「いえ、貴女もソフィーさん達とと同じ反応をしてくれるんですね」
「?」
「前置きはお終いです。現状ではNo.に太刀打ちはできません」
「月の化け物は!」
「以ての外ですよ。ティア組そう出てかからないと相手にならない」
「……くっ!」