生き写し
「どうもこうも!」
ウダウダウジウジと何か言い出しそうだったので大きな声で遮ってりましたわ。
そうすると、リーナーさんはポカンとするし、ペルシャは苦笑いするし!
私は本気なんですけどね!
「聞きましたよ!事の顛末は!」
「なら、誰も来ないはずですよ」
この期に及んで自虐をすれば、もう我慢の限界でした。
襟を掴んでよく聞こえるように目線を合わせた上で皆の代弁をしてやりましょうか!!
「何故、頼らないっ!!」
まだまだ文句は始まったばかりですし、終わらせる気もないですけど、リーナーさんはハッとした顔を見せた後に目元を抑えやがります。
叱られてるのに目も合わせないとか有り得ますか!?
益々イライラが募ってきて、「ペルシャっ!抑えてください!」と指示を出せば、有り得ないと言わんばかりに苦々しい顔をして背後に回って腕を押さえ込みます。
ペルシャは掴む時ボソッと耳打ちをした。
(この子はティアの生き写しですよ)
リーナーは小さく息を吐き、また溢れる様な声で、「それは敵いませんね」と諦める。
怒り心頭で知る由もない白夜はそれからコンコンと言いたいことを言いたいだけ言うのだった。