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気味の悪い部屋
「わっ!!」
「な、なによ、急に!驚く……じゃ、ない……」
部屋の内装は宮殿の様な感じで石柱にレリーフが彫ってある。
気味が悪いのは『手』が所々にあることでしょうか。
勿論本物の手ではないと思うけれど、出来がよすぎるというか、存在感を感じで居心地がすこぶる悪い。
ペルシャさんも私が視線を追って見ているものを順に見て絶句する。
「こんな気持ち悪い何処に居たなんてね。笑えない」
「あ、ペルシャを監禁した人って誰なんですか?ソイツを討ち取らなければ!」
私がシャドーボクシングの真似をしながら聞くと、ポカンとした後に笑いだします。
「な、なによぅ……」
「いえ、ごめん。フフッ似てるわやっぱり」
「ママに?」
「普通ぶっ飛ばすなんて発想にならないわよ」
「で、でも」
「ええ、そうね。私一人では無理でも『仲間』がいるならね」
ペルシャがウインクをします。その仲間である私は笑いかけ、
「やったりましょー!」
と、拳をあげるのだった。
「で、誰なんです?」