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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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ドタバタ錬金術

ペルシャは寝てしまった。すうすうと小さな寝息を描いている。

目にはクマがあるし、よく見ると頬も痩せている。


「辛かったね……」


より一層の頑張ろうって気持ちを今一度。


輪郭のないぼやけた釜に寝ているペルシャの服をはぎ取ってポイっと投げ込む。

これだけでは到底足りない。


その辺で拾った黄金も入れてしまおう。

次いでに魔女の軟膏も入れて……2つだけかー。

足りない何か何か。


素材が少なくとも調合は出来るだろうけど、出来るだけであって錬金術士としての教示に関わる。

そうは言ってられない状況だけど。


釜がボコボコし始める。

余所事を考えてる暇は無さそうだ。


グロリアスの魔法錬金の術式を急いで書き加える。

1つ2つ。3つも書き加えれる余裕も実力も無い……。


「もっと真面目に聞いておくんだった……!」


混ぜる。液体が虹色に変わる。

行ける!そう思った時液体は固形に変わったり戻ったりを繰り返し始める。


「わわっ!なにっ!?」


液体が固形になった時に手をかすめた。

錬金釜の中に私の血が入ってしまう。


血も混じり合い、液体の色がさらに変化する。

白に変わる。濃い白だ。


そして煙を上げる。

失敗か!?爆発に備えてしゃがみこみ目をつぶり、耳を塞ぐ。

そう思うも何事もなく、パリンとガラスが砕ける音が聞こえただけ。


恐る恐る片目を開けると、純粋無垢なドレスが出来上がった。


「やった!成功だ!」

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