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錬金術師を名乗ったから
その後も、何かと行く手を阻む魔物は頼もしすぎるママのお友達が全て解決しくれます。
一体どうやってこな人脈を作ったのか気になりますし、私もその娘として生きているのならばこれくらいの仲間は作れなければ話にならないと感じる。
「あと、どれくらいかな」
「もうすぐだと思うんだがな……」
「歯切れが悪いな」
「……グルグルとしてますね」
「ええ!!」
「フム、幻術とかではなさそうじゃ。儂には効かんからな」
「だとすると?」
「魔法にかかったな……」
「もしや、錬金術かもしれんぞ。道具を黄金に紛れ込ませてたら気付くのはほとんど無理だ」
「どーすんのさ!」
「なんで、私を見るの?」
「こーゆーときはティアが何とかしてきたんだよ。出来るだろ?」
「うっ……」
「アイツは無理だとは言わないな。なあ、ブレット」
「ええ、そうですね。俺達も巻き込んで解決しようとする」
「私は、貴女様の手足となりますよ!!」
「うっせーな。足りない脳は俺で補え」
「なら、皆さんで解決できそうだし……」
「違うな。お前がやるんだ」
「ど、どうして」
「錬金術師を名乗ったから」
「ッ!!」