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タイトル未定2025/05/28 12:06
グロリアスが地面を滑らせるように何かを投げる。
「目に見えないなら、見えるようにしてやればいい。これくらいは俺でも出来る」
ボワッと黒い煙が立ち上がる。
「ちょっと!これじゃ私達も何も見えないじゃない!」
「そこは魔法で消してくれ」
「フン、仕方ない」
不満そうにスプラウトさんが杖を振るう。
せっかく整えた髪も重力に逆らうような風圧が地面から発生する。
ちょっと体が浮いたんだけど。
黒い煙は消えたけれど、シルエットが残った。
「消えたように見えるのはゴーレムの性質だろう。その性質の上から見えるようにしてやればいい。透明になろうが、付着したものまでは透明にできないからな」
「グロリアスって意外と凄いのね?」
「おう、もっと褒めとけ」