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頼むぜティアの愛娘
「ママの左腕の人ですよね」
「……そういう扱いになるのか。まぁ、この際なんでもいいんだけどな」
「フン、ティア様の腰巾着のバフォーム家。相当な理由がおありなんでしょうね」
「誰だテメェは、胡散くせェ」
「もう、神父は黙ってて!ママの信望者?下僕みたいな人だよ!」
「お、おお……そうか。ティアが黒霧に追われてるのは知ってんだ。事はそんなに単純でもない」
「ノアちゃんのことを知ってるの?」
「へぇ、黒霧の少女の名前はノアってんだな。それは誰も知らない情報だ」
「迂闊だったな」
「うるさいよ、グロリアス」
「シーノと2人じゃなくて無理なことが起きてな。ティアの助けにもなるしティアの助けがいる」
「回りくどいよ」
「俺達の頭脳を追いかける」
「頭脳?」
「リーナー。No.の元構成員。花の位。……ばかなスパイを、追いかける」
「その人は何をしてるの」
「人質の救出とNo.の妨害」
「……黒霧案件よりも厄介じゃない!?」
「ハハ、そーかもな。頼むぜティアの愛娘」