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パーティ
「冬華さーん!!!」
中々に飲み込みずらい事ばかりを聞かされている気がする。
算数をやっていたら数学の問題をいきなり挟まれたような、1段上の話。
魔法にしてもあんまりよく分かってないのに。
錬金術ときて、陰陽師、半神。そして『起源の魔法』と。頭はパンク寸前だ。
熱暴走しそうな時に、可愛らしい声がドアを乱暴に開けながら聞こえてくる。
ハッときてそちらを向く。
「ドアは優しく開けてね……」
そうは言ったものの膝に手を着いて息を整えているの見るに凄く急いでここにいた事がわかる。
マリーさんに遅れて、トーワリスさんも喫茶店に入ってくる。
入ってくるなり私の肩を掴んだ。
「だ、大丈夫……で、すか?」
「う、うん。貴女こそ……」
「黒霧、黒霧が来てる……!…………冬華さん、あの人たちは?」