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氷の樹木
「わー」
「わぁ……」
私はなんと言うか、わーって感じだったんですけれど、クレアちゃんは引いてますね。
こんなにも綺麗なのに。
賢者が使っていた水の檻はその周囲にも、微細な魔力を含んだ水が漂っていたので、それごと全て凍らせる事になります。
後ろを見れば錬金学園フラスコがありますけれど、その高さをゆうに超えた氷の樹木が出来上がりました。
「この大きさって、賢者巻き込んでませんかね」
「そうね、まあ、でも、大丈夫でしょう」
根拠のなさそうな曖昧な言い方。