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仲直り大作戦
「クレアちゃ〜ん?」
「居ないようね、帰ったのかしら」
「幸先不安だぜ」
「ど、どうしよう」
「……私の落ち度です。何とか話し合いをしたいのだけど」
「意固地になってると思うぜ?」
「……錬金術師です」
「え?」
「私は、錬金術師です。できないことは無い」
「何だよ、いきなり」
「ふふふ、私から逃げられると思わないことです、クレアちゃん」
「あ、そろそろ俺帰る……ぐえっ」
「どこ行くんですか、手伝ってもらいますよ」
「嫌だ!絶対ろくでもないだろ!?」
「嫌ですね、私は……」
「なんと、本気ですか?」
「ほら、ろくでもない!」
「さ、準備しますよ。まあ、その前にアクセサリーを調合しますから、また3日くらいしたら来てくださいな」
「はい、出来ることがあれば私も手伝います」
「あ、ブレット。来なかったら迎えに行きますから。ね、ミルクショコラ?」
「おいおいおい、ドラゴン2匹連れて来るってか?冗談じゃないぞ」
「ちゃんと、アトリエに来てくれればいいのです」
「……はぁ、絶対ハズレくじだ」