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慣れ
これは非常にまずいことになった。
私たちの立場も危うい。
なにせ、黒霧の事を知っていながら黙っていた。
黒霧の元から生まれた存在を保護していた。
被害を出した。
私たち、私を糾弾したい人達は多くいるでしょう。
私に立場や権利を取られたと思っている愚かな人達はきっと多い。
「……一旦待つのもありですかね」
「無しよ」
「無しじゃな」
間髪入れずに2人から否定されてしまいます。
「あ、そうです。統括会はどういう判断を?」
「取り急ぎで解決へ全力を尽くす。おかしな事にここ最近は時代の転換点かと言うくらいに未曾有の危機が多くてな」
「あはは、なんででしょうね」
「……」
「クレアちゃんは何か言ってくださいよ!」