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息災
「うわっ!!」
私とクレアちゃんが錬金学園フラスコへ戻った時、地響きを感じました。
「地震?こんな場所で?」
「この辺に特に影響は無いみたいですし、戻りましょう」
おかしいですね。
建物を建設する人達が1人もいません。
「休憩中?」
「行ってみれば分かるわ」
険しい顔をしたクレアちゃんが歩く速度を早めました。
モヤッとするその正体は掴めないままフラスコへと入ります。
入るなり、驚かされました。
「賢者?」
「息災そうでなによりじゃな」
賢者の言葉に、クレアちゃんは顔をひきつらせました。
貴方がここにいる時点で息災とはかけ離れているでしょうが!と、顔に書いてありますね。