途切れ途切れ
「……ブレットとリーナーに連絡が取れませんね」
いつもなら電話でもメールでもなんでも連絡を送ればどんな形であろうと返信はしてくれる2人なのですが。
おかしいですね、そう悩んでいるとクレアちゃんは冷ややかな声で、「お忙しいんでしょう」と言います。
「そんでしょうけど……。引っかかってる事もあるんです」
「ブレットのメールね。まあ、本来なら手伝ってあげるのが筋でしょうけど、まさか……」
「そうですね、こんなことに巻き込まれるなんて思ってもいませんでしたし……」
しばらくクレアちゃんと談笑していたのですが、ライブ会場ではステージは始まらないし、梅ちゃんも連れ戻せてないしで、そろそろ時間の無駄に思えてきた、そんな時です。
ライブ会場の前方でパチパチと青白い雷が発生しました。
「わぁ、何事でしょう」
「魔法を使ったっての!?何に対して……」
「ふぅー、戻ったッスよ〜」
「あ、ミホさん!久しぶりな気がしますよ〜」
「本当ね、ずっと一緒だったのにお互い忙しくなってね!」
「私は、ずっと、ティアと一緒だったわ!」
「クレアちゃん、言わなくても分かってるよ〜!」
「ちょっ、やめなさい!くっ付くなばか!」
「イチャイチャしてる場合じゃないですよ!?」
「いっつもこんな感じなのね」
「呆れてる場合でもない!上空の、あれ、黒霧ですよね!?」
「どおりで暗いわけだ」