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同じ
しまった。建物へ甚大なダメージが行ってしまいました。
オロオロしていると燈火さんが落ち着いてと目を合わせます。
言われた通り、深呼吸をして落ち着きます。
崩れた瓦礫は不自然な程に惹かれる何かを感じました。
モノクルを取り出して見てみると、それは調合によって作られた物でした。
「凄い。掛け合わせて1つの建物にしたんだ」
ならば、どこかにこの場所で不自然な場所を探せば。
ぐるっと見渡します。
割れたガラス。ひび割れた床のタイル。
今にも落ちそうなシャンデリア。
そして、暖炉。
「「あそこが怪しい」」
私とクレアちゃんの声が重なって、指さす方向も同じでした。