表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
781/989

誓い

「話すと長くなります。今度にしましょう。でも、心に留めておいてください」

「それは、ティアを警戒しろって?」


少しばかり聞き捨てならないなあ。

いくら私に宿っているし、力を借りているとはいえ、彼女だけは悪く言ってはいけない。


血管が着れそうな程に、イライラしている。

ティアマトの誕生秘話を聞いたとて、それに驚いたとて、それは些細なこと。


「そうです。彼女はまだまだ未熟。しかし、未熟な身であって、本来成し遂げては行けないことを次々と行っているのですよ」

「天才なんでしょ」


ティアマトには人の心の機微には疎いのかもしれない。

私の怒りにまるで気付かない。

私は無意識だった。

ティアマトの首に手をかける。


そこでようやくティアマトは自分の失言に気付いたようだ。

それでも焦るでもなく、両手を上げて抵抗の意思は見せませんと、ボディーランゲージを示す。


たった1回の些細な言葉の欧州で縮まった距離は開く。



「そんな言葉で片付けて良いものか。押し問答になりそうです。ならば、敵に回らぬよう。譲歩です」

「フンッ、言われなくても。それは初めて会った時に決めた事よ」


ティアマトは言い方が悪かったと其の部分の非は認めるも言葉の撤回はしない。


私の仲にティアマトを戻す。

胸に手を置いてその相手を見ながらサークルを出る寸前にその言葉を風に乗せる。


私の誓いだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ