潜在能力
「魔法の使い方を理解しましょう」
「使い方、ですか?」
「改めて言われると授業でも習ってないです」
「そうなんです、一般的に誰でも魔法使いならばできて当然。歩ける事と同義のような扱いですからね。自然と出来てしまう」
「魔法って、そんなに簡単なの?」
「難易度はありますし、簡単ではありませんよ」
「魔法とは理解できない力です。理解出来てしまったらそれは現象です。その理解できない力を扱うには魔力が必要です」
「魔力も分かんない力?」
「ええ、何故かある物。血液のようなものです。必要なものだからある」
「人によって魔力量が違う事に理由はあるんですか?」
「色々と説はあるそうですが……ソフィーさんは血族的な力や、血筋は強いですか?」
「先生まで、ソフィーなんですね。え、ええっと、血筋は特に特別なことは無かったと思います。でも、血族の中には過去に星読みが居たらしいです。随分昔の話ですが」
「なるほど、別の一族の力が混じっているかもしれませんね。結論から言えば理由はあるそうです。親が凄ければ、すごい力が備わることが多い。ですが、突然変異的に力に目覚めることもまた、あるそうです。ミホさんみたいにね」
「私っすか?魔法使えないっすよ?」
「使い方を知らないだけですよ。ソフィーさんはもしかしたら潜在能力は高いがしれませんね」
「だと、良いですけどね」
「努力次第ですよ」