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アトリエ
「それにしても、装飾品とか、いい品質の物ばかりですね」
「不気味さを感じるのは人気がないからでしょう。それ以外は豪華です」
「ねぇ、ノア」
「はいはーい!なにかな?」
「テンション高いわね……。アンタの一族は魔法使いなの?」
「さあね。あ、誤魔化してるんじゃないよ?知らないんだわ。でもまあ、魔力として切り離された今なら何となく分かるよね」
「ま、そうよね」
「どういうことですか?その、一流の魔法使いっぽく察するだけ察して終わらないで欲しいです」
私の肩をポンと軽く叩き、燈火さんは勿体ぶるように言います。
「ふふ、要はね、ノアの家。つまりここはね……」
「アトリエなの」