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でも、頼もしい
「はぁ、ここがまともじゃないなんて魔法使いなら直ぐに感じとれる」
「なら、仕方ないですね。魔法使いじゃないですし」
「おい!マジな話、油断すんな。洒落じゃねーぞ」
「な、なんですか」
「ティア、今回ばかりは空が正しいわ。嫌な予感しかしない」
「ええ、ジャミングがあるみたいに、ここに来てから星読みが1回も発動しないんです」
「それは、かなり不利になりますね……。ミルクショコラ?」
「クォォ……」
「グルル……」
「私を守ってね」
「ふん、私が守るわよ」
クレアちゃんが私の手を握ってそう言えば、ミルクショコラが対抗するようにガバッと引っ付いて団子状態になってしまいます。
あ、熱い。でも、頼もしいです。