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遠くの信頼
「本格的に探しますか、黒霧さん」
私が言えば、ミルクショコラも顕現し雄叫びをあげます。ふふふ、自信満々ですよ!
「宛はあるんでしょうね」
「そこは、ほら」
呆れたように言うクレアちゃんに私はソフィーさんを見ます。
困ったように笑いながらも、その目には確かな自信を携えていて、
「私、ですね」
大きな声では無いのに、強い言葉として見返してきました。頼もしいですね。
「こっからは私も行くわよ」
そして、燈火さんも少しうずうずした様子です。
ココ最近はずっと椅子の上、敵は書類。仕事はお守りというストレス満点の環境だったので、ここぞとばかりに暴れたくて仕方ないみたいです。
「ティア組4人でも戦力としては十分すぎるな」
「お前は違う、のか?」
「さぁ、どうだろうな」
「ここが冬華さんのお店です。ここを起点として行きましょう。本当はブレットとかいると良かったんですけど」
「まあ、あいつは忙しいらしいし」
「当主ですもんね」
「大丈夫ですよ、リーナーさんもいますし」