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朝、起きます
「……朝」
どっと疲れが押し寄せてきた感じがして泥なように眠ったんでした。
今日はどうしましょうか。
「とりあえず深淵を覗きに……」
鉛よりも重たい瞼がいけません。
温度調整が完璧になっていて、常に適温、リラックス出来るのもいけません。
目が覚めたことを錯覚だった。夢だったと思って再び夢の地へ旅立とうとします。
「ティアーーーーーーーーー!!!!」
目を閉じているので分かりませんが、多分クレアちゃんが来ましたね。
ビクッとなるものの、眠気には勝てませんでしたね。
と、思っていたのに風魔法で器用に浮かされ、クレアちゃんの目の前に来ていました。
それでも私の目は閉じている!
「このまま水の中に放り込まれるのと、起きる。どっちがいい?」
「起きます」