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夢と夢物語
「夢に関することならなんでも出来る。見た夢は実際に起こる。行動しだいでんこうはできるけどね」
「それは夜見さんの小説魔法みたいですね」
「類似してるから、元々同じものからの枝分かれかもしれないわね。ん?夜見さんの力は『夢』に関するのかしら」
「あ!夢物語!」
「なるほど、そうあったらいいなっていう夢物語を実際に起こすのね。仮説がたったわね」
「おーい、話を戻していいか」
「あ、はい」
「白銀の夢では、黒霧が日本を枯らしたんだ」
「からす?」
「ああ。魔力は失われ、大地は干からびるし、人間もほとんどが死んだっていう夢を」
「…………」
「おっかないわね。それを阻止しに行ってた訳ね」
「そーゆーこった」
「逃がしたしたが、最悪を回避したんだ。褒めてくれてもいいだろ」
「はいはい、すごいすごい。しかし、言ってることが本当だとすると、悠長なことは出来なくなりました」
「そうね、仕方ないけど黒霧が最優先ね。はぁ、学園に付きっきりで着手出来るのはいつになるかしら」