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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
749/896

意味深

「十師族って滅んだんじゃないの!?」


燈火さんが空に詰め寄ります。


ガタンと机を揺らし、カップに注がれた飲み物がこぼれます。


張り詰めた空気、敵を前にした時でももう少し余裕があったように思えます。


何かある。そう感じさせるには十分な態度です。


「はっ、情報屋を辞めてから落ちぶれたな」

「なんだと」

「居たんだよ。ずっと牙を研いでた」

「あの、そろそろその十師族について……」


「………」

「………」

「やはり、君は、凄いな」

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