742/986
フォールスの話
フォールスは魔導図書館所属で元々魔法統括会で星座の位を兼1本でのし上がった稀有な人だ。
魔法が使えないという訳では無いが、秀でていない。
そんな彼は口下手で高い地位にあっても人望はまるでなかった。
そんな彼をヘッドハンティングしたのは小さな叡智の魔女、ネク・ビエンテであった。
そんな彼はネクのお願いならばなんでも聞くし、達成させる気概を持つ。
どの組織からしてもこんなに優秀な右腕はそういない。統括会は惜しい人材をなくしたものだ。
フォールスは黒霧の少女を追っていた。
何を隠そうネクが研究対象として起源の魔法使いを欲しがったからだ。
表の依頼には乗らない起源の魔法絡みの依頼を昔のツテ(脅し)で手に入れた彼は早速日本へ降り立った。
もちろん非合法な手だ。
裏世界経由でポンポンと国を渡って来た。
そう言った時、燈火は勿論、空はありえないものを見る目フォールスに向けていた。
ティアはミホさんを上手いこと使えば同じようなことが出来るかもと頭のメモ帳に書き残していた。