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遮音の談話室
「誰から話しますか」
別室はこじんまりした談話室。
陰陽局の全てを把握している訳では無いですけれど、そこは燈火さんや空が詳しいので後に続いたら良いだけ。
ギシギシとなる床を数歩歩いただけで着きます。
入る時に膜のようなものに触れた気がしました。
体がむず痒いですね。
遮音、防音の魔法なのか、陰陽術なのかは知りませんが、そういうのを使っているらしいです。
空間に作用する技は狭ければ狭いほど効果は強くなりますから、4人でほぼ身動き取れないくらいの狭さですけど、効果は最大なのかもしれなせんね。
「長くなるでしょうしお茶出しましょうか」
「あ、それならいい茶葉があったはずですよ!」
「空気が弛緩するねぇ」
「……おい、誰と繋がってる」
「それは今から話すことでしょう?お互いめんどいのが相手だしねー」
「……それも、そうだな」
「では、フォールスさんから」