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架け橋
「明らかに動物じゃない……。しかも、ここはどこなんですか!?」
「ここは裏世界。もうひとつのこの世界の顔ですよ」
「アンタ……えっと」
「あ、急展開が続き過ぎて忘れてましたね。私は春夏冬華と言います。商売人らしい名前です」
「商売人らしい?」
「春夏冬が名前に入ってますから」
「ああ、なるほど」
「えっと、それで冬華。アナタは世界を直視して私達に力を貸してほしいの」
「私はしがないカフェ店員ですけど」
「そこなのです!強固な拠点が必要不可欠で、人員はさきます。費用も負担します。貴女が魔法と日常を繋ぐ架け橋となるのですよ!」
「……へ?」