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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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魔導図書館

ネク・ビエンテ。

言わずと知れた魔導図書館の館長であり、その実力は色の魔法使いですら目を見張るものがある。


「フォールス居るか」

「……いる」


独特の間を置いて、いつから居たのかすぐ隣から返事が来る。喋る時は癖のある奴だ。


コイツが追い出されたのはこのコミュニケーション能力の欠如のせいじゃないかと疑い始める。


ネク・ビエンテは目に見えてイライラした様子で、のっそりしたデカブツのフォールスを睨みつける。しかし、元々の童顔に加えまだ12才という姿では威圧感すらでず、微笑ましくすらあった。


彼女の苛立ちには気付きもしない。

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