718/985
伝わらない凄さ
所々ボロボロになって修復もされていなかったお店は、完全に別の綺麗なお店へと変貌した。
それも一瞬のみだはあるけれど。
私のイメージをトレースして共有する為の道具。
レシピを見た時はなんの役に立つか分からないと思ったけど、ソフィーさんが頑なに持って行きましょうと言うから常に持っていた。
役に立った〜。
「あ、戻った」
「錬金術の道具です」
「手品みたいな物かしら」
「……一瞬過ぎてあんまりすごさ伝わってないわよ?」
「あ、あれ?おかしいですね……そ、そうです!何かお困り事は無いですか!?」
「い、いきなり言われても……あ」
「有るんですね!?」