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無くなっても良いですか
「今までは何とか1つをみんなでやってきたの」
「思い返すとキリがありませんよね」
「本当になんでこんな短期間にこうも人生で1度あるか無いかを体験してるんでしょうね!?」
「私に言われても……」
「少なからず関係はあるじゃろうに……なんでもない続けてくれ」
「んんっ!えっとね。今回は3つ」
「空とかいう陰陽師がらみの『黒霧』ですよね」
「私のこの『魔法使いの書』」
「クレアさんと私で、3時の魔法使いからの『凄いインゴット』」
「そう、3つ。一番害がありそうな黒霧は置いておいて、もし、魔法使いの書を解決するの鍵が黒霧になったら?」
「そうだね。積みどもえになったら厄介か」
「ああ、そうですね。ん?詰みじゃないですか?」
「まあ、纏めるのは反対だが、そもそも論で出来ないだろ」
「出来ない、と言いきれないとだけ」
「ハッキリしないわね」
「ま、まぁまぁクレアさん。順序立てればいける?」
「その方がいいと思う。その、魔法使いの書の修正力次第だけど」
「夜見さん、一つだけ」
「はい、なんでしょうか」
「その魔法使いの書は無くなっても良いですか?」