幾らだって貸しますし!上げますし!」
「新キャラ登場だけはやめて欲しいものですね」
「新キャラってアンタね。ゲームじゃないんだから」
「クレアちゃんのお願い、もといクレアちゃんが受けた依頼ですけど、報奨はどんな物なんですか。求められてる条件というか道具は魔法使いには作れない物な気がしますけど」
「うぅ、言わないとよね……。私の姉弟子にして、師匠を軽々越えてった天才児。3時の魔法使いから頼まれたのよ」
「ま、待て!クレア!3時の魔法使いだって!?なんでそんな大物から仕事受けてるんだ」
「だーかーらー!姉弟子なんだって!見返りは悪くない物だし、私たちに必要なものだったのよ」
「必要な?私では何とかできないんですか?」
「気持ちは嬉しいけどね、これは魔法使いの問題なの。ほら、私はティアマトとの契約によって魔法は制限されてるし、体内の魔力も正直ぐちゃぐちゃなのよ」
「その、私の星読みについてもなんです」
「星読みって、3時の魔法使いもそうなのか」
「どうでしょうか。手の内は全く教えてくれなかったですし、そんなに話してもいませんから。曰く私の目は暴走状態にあって最悪力を使い果たすそうで……」
「ぼかしたわね。魔法使いでなくなるんでしょ。過去にそういう事例はあるからね」
「大変じゃないですか!」
「だから嫌々受けたのよ。それに……」
「??」
「ティアの力をどうしても借りなくちゃいけないから」
「そんなの!幾らだって貸しますし!上げますし!」