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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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各組織

未だにテレビ局は生きているみたいです。

ある程度は統括会が仕切ってるのでしょうか。


……日本における神秘の取扱所を実質ぶっ壊してしまったのは実は不味かったんじゃないかと思えてきました。


『現在各地で見られるこの黒い霧ですが……』


ニュースキャスターが淡々と差し出された原稿を読んでいく。

映像が荒い撮影された物が映る。


「テレビでもやる物なんですね。時代が変わりましたね」

「強制的に世界の認識を歪めたのはアナタなのだけれど。重要なのはそこじゃなくて。日本で放送されたということは世界にバレたのよ」

「なにか不都合が?」


黒霧は一応私が追っている標的ではありますが、別に秘密裏に行うものではありませんし、クレアちゃんがイラッとしてる理由がピンと来ません。


「得体の知れぬ組織も『黒霧』を狙うかもやしれぬな」


ますます分からないです。誰かがやってくれるならそれで良いのですが、どうもこの2人の雰囲気を見る限りそれ宜しくなさそうです。


「ごめんなさい、2人が何を危惧しているのか……」


「あの空っていう魔法使いモドキは封印か消滅、つまり殺したいんでしょう。この世から『黒霧』を無くしたい。理由は知らないけどね」

「あの坊主の求める答えならば手伝うこともやぶさかでは無いしかしな?」

「ええ、その力を悪用しようとしたら?……自惚れるつもりは無いけれど私を倒した力よ。No.になんて渡ったら。それ以外にも別の組織が黒霧をどうにか手に入れたら統括会にも影響が出る」


魔法使い統括会。

圧倒的な実力の上に世界に広がる魔法使いの統治が出来ている組織。


魔法使いの派閥、というか組織は複数あれどどれもが統括会へ起因する。


もし、着実に水面下で統括会を凌駕する力を持っている組織が出てきたら。


反旗を翻すのは日を見るよりも明らかだ。頂点という特権は各魔法使いの悲願へ最も近づくための近道になるからだ。


その振興組織にはティア組は含まれてしまうし、ティア本人はその事にピンと来ていない。

まだ、統括会がギリギリ管理できているから自由に動けている。


「異端審問官がでばってくるかも」

「異端審問官?」

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