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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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断れぬ理由

これが統括会からの依頼であったのならば無理でしたと言ったところで聞き入れては貰えない。


ティアに限っては評価も扱いも慎重にならざるを得なく、他の人同様に厳しいものでは無いが名声に関わってくる。


それこそ魔法使い達からの評価は下がるだろう。

別に魔法使いや魔術師ならば盛り返すことは可能かもしれない。


現にティアの力添え(本人はそうは思っていない)があり、ブレットはバフォーム家の当主へ上り詰めた。

リーナーも然り。指名手配を受けるまでの魔法使いが今や獅子座の位を貰っている。


統括会もリーナーは有用だと判断したからに過ぎない。


妬み嫉みはあろうが、リーナーならば呪い返しくらいはしそうなものである。


そして、依頼であった場合錬金術士ではどうか。


信頼が落ちる。それ即ちだれも錬金術士へ直接依頼を出さなくなる。生活すらできなくなり兼ねず、不得手な魔法を使い魔法使いとして生きねばならないとなれば生存もしずらい。


錬金術士が、この世界で不遇を受けるのもその辺が由来だ。1人では自分すら守れない。


この世界の到達点である裏世界の果て。

そこへ行くことが叶わない。


ティアはそれをうっすらと危惧していた。

空という統括会メンバーでは無い所からの頼み事。


無視もできた。そして、しようものなら仲間すら守れないとレッテルを貼ってくるに違いない。


色んな人と繋がりを持てど小数。

多数の分岐した勢力に徹底して敵対されれば流石のティアでも太刀打ちができない。


そうなれば詰みだ。師匠を探すなんて無理になる。

クレア達を魔法使いの基準にしては行けない。


魔法使いらは非情な生き物で排他的だ。

忘れそうになるけれど、その中に生きると決めたのだから。やらねばなるまい。

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