方針
「なるほどなぁ、その師匠を探すのが第1目的な訳だな」
「ただ、そう言っても相手は創成者。一筋縄では行かないかもしれません」
「それだけじゃないわ」
「私の事もあるよね」
「そうだった」
「え、忘れてたの?今の今で?」
「何も解決しないまま次々に問題が積み重なるのがいけないのよ」
「で、あと他ってなんだよ」
「情報屋の依頼と、賢者の依頼。1つは届けるだけだけど」
「凄い、この世界に踏み入れて数週間。情報屋と賢者から仕事を貰うなんて」
「ソフィー、ティアは規格外よ。創成者の弟子だもの。普通じゃないに決まってるわよ」
「なるほど、ではどれから片付けるので?」
「情報屋」
「で、私が錬金術の付加価値を付ける方法を探してたわけ。結局、分からないまま今に至る訳だけど」
「大忙しだな」
「ええ、まったく」
「ティアさん、クレアさんはやる事が決まってますが、僕達はどうしましょうか」
「暫くは自由でいいわ。必要になったら連絡します」
「そうか、なら番号を」
「私達はー?」
「ミホさんは私と一緒に錬金術でもやりましょうか」
「お、まじで!?やったー!」
「……では、私はお暇」
「ソフィーはクレアちゃんを手伝ってくれませんか?」
「あ、はい」
「いつの間にかパーティに入ってるわね。そんな事もあるわよ、気にしない事ね」
「ええー!?私この中に入るんですか!?圧倒的力不足!!」
「癒し枠」
「だな」
「ええ」
「そうね」
「なんか苦労人枠な気がするっすねー」
「他人事だと思って……ガク」