『神殺しの三重奏』
「燈火さん」
「ん、どうした」
「クレアちゃんから連絡とか無いですかね?」
「無いな」
「そんな……」
「メールのやり取りくらいするだろ?」
「クレアちゃんは常に私のアトリエに入り浸って居たんですよ?そんな感覚はもうないに決まってるじゃないですか!」
「決まっちゃったんだ。可哀想なクレア」
「なので業務連絡でもないかなと」
「そんなの見てどーすんの。お前宛てじゃないから思ってる内容じゃないと思うけど……」
「クレアちゃん成分が欲しい…………!」
「これはどうにかしないと不味いか?でもなぁ、ここ日本だし。クレアは別任務ってか検査だろ」
「はぁ、日本なんて滅びればいいのに。……はっ!」
「はっ!じゃないわ!何怖いこと考えてんの!?」
「まだ何も言ってませんが」
「言わんとする事が分かった!そうだ、日本を壊滅させましょう的なニュアンスだろ!?」
「……ここに、『神殺しの三重奏』という爆弾のレシピがありまして」
「作るなよ」
「……」
「フリじゃないからな」
「ふへへ」
「絶対だぞ!クレアに言いつけるぞ!」
「あわわ、それだけは勘弁を!あんまりにも強い道具を作ると何でか怒られるんですよ!」
「なぜ怒られるのか知らないのか……。甘い、甘過ぎるぞクレアよ」