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錬金術師ティアのつくる話  作者: 新規四季
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エルレンリヒト・トーワリス

僕は窮屈な世界にいた。それは自分のせいだと思う。

不満を抱えても発散も解決もしようとしないで、そういうものだと思い込んで過ごしてきた。


一般的な家庭だったけし、なんの取り柄も才能も無かったけど、僕には魔力があった。


だから統括会が試験を受けさせてくれた。

突然The魔法使いな人達が家にいた時は驚いたけど。


どうやら一般枠で選ばれたらしい。

その事を燈火先生に話したところ、体のいい拉致監禁よ。と言われてしまった。


要するに魔力を持った人間が魔力のない世界の人たちの中で魔法を暴発させない為の措置らしい。


とことん残念だ。


しかも結局僕は魔法使いにはさせて貰えなかった。

錬金術というほぼ学問の道しか用意されていなかった。

なかなかの冷遇だった。


極めつけは無理難題を押し付けてきた張本人、長い黒髪をなびかせて自信しかないという表情を常にしている見た目はご令嬢なのに、わんぱくなティア様が魔法使いとそれ以外の枠組みを壊しちゃったことだ。


そのせいで僕の特異性は消失されてしまった時はショックだった。


けれど、それらは僕への逆転の一撃にもなった。


史上初の錬金術士の専門学園。


その1期生になれたのだから。

教師陣は魔法界でも屈指の実力と名声を持つ人達しかいないし、秘匿されていることも多い。


それらを教えてくれるのだから人生逆転来た!と思ってた。


ミラクル先生の中和剤をひたすら作れは誰よりも品質、量共に良く、多かった。

自信になった。けど、


『薄氷の帳』


渡されたレシピはおおよそ1人では作れるものでは無かった。




絶望とか落胆とか、とりあえず色々ごちゃまぜな感情を乗せて「うっわぁ……」と言ってしまったのも無理はないよね?

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