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過剰反応
「……と、言う訳で学園として授業が始まる前に課外授業として行います」
「ま、待ってください!」
説明をし終えて、今まで大人しかった皇が信じられないと言う顔で超えを荒げました。
生徒一同皆同じ様な感じでした。不安、困惑。生きていく中でそんな物に一々構ってられる時間は無いというのに。
「はい、何か質問があるようですね。どうぞ」
「なんで錬金術士がそんな危険なことをするんですか。それは統括会の連中……魔法使いの役目です!」
「ごもっともですね」
「なら、どうしてですか!?結局ティア様も僕達を厄介払いするき━━━━━」
バッゴーンッ!!!!
皇が最後まで言い終わるまで待てず、白夜が身の丈ほどの杖をフルスイングで脳天へ叩き込みました。
目が据わってる。ま、不味い……。
「ストップ、白夜、ストーップ!」
まるで暴れる猛獣と化してる白夜をグロリアス、燈火さん、なんとミラクルまでが抑え宥めと修羅場と化してしまいました。
私に対しての暴言への反応が過剰すぎる。クレアちゃんがこの場にいなくて本当に良かったです。