内装、陰陽術エリア
「いくつかの学科を設けるつもりです」
中に入ればエントランスがあり、その後ろは観覧許可の必要ない本を置いてあります。
全ての学問の初級の教科書たちです。
その蔵書の数はここだけでも数千冊はあるそうです。
いつ誰がどうやってここに置いていったかは知らないんですけどね。
エントランスには入口から突き当たりにカウンターがあり、学園が始まったら受付をここでしてもらう予定です。
今日は稼動てないのでスルーしますが。
4つの入口があり、その内の右側へ入っていきます。
一変、様変わりして和風の内装に変わります。
空は興味深そうに見渡しています。
これはまた誰がやったのかも知らないのですけど、多分燈火さんでしょうけど。
疑惑は確信に変わりました。扉や柱にあるマーク?紋様?に空が顔を引き攣ったのを見ましたからね。
「錬金術は確定だとして後は?」
気を取り直すように空が聞いてきます。
「もう忘れたのですか?」
「え、あれ?なんかあったか?」
このエリアを見ればわかるでしょうに。
「はぁ、陰陽術も取り入れます。あなたがた元陰陽局は私の手中にある事をお忘れなく」
「講師なんてできるとは思わないけどな」
「大丈夫です。得手不得手の問題じゃないので」
「どういう事だ」
「やってもらうので」
「いや、だから……」
「やってもらうので」
「ああ、はい」