起源の魔法
「ミホさんってなんでここにいるんですか?私はここに入るの滅茶苦茶苦労したんですけどね」
「家に居てね、でね、お昼寝してたんだよ」
「のんびりした感じね」
「で、起きたらここに居た」
「ンなわけないでしょ!!」
「いや、本当なんだって!?私、内心テンパりすぎてお昼何食べようか考えてるんだからね!?」
「ただ、お腹すいてるだけじゃない!」
「あ、あの〜」
「ん、どうしたのよ」
「起源の魔法では無いでしょうか……」
「ああ、なるほど。その可能性は高いわね」
「なんですか?きげんのまほう?」
「何って言われると難しいわね……」
「えっと、起源の魔法はその名の通り現象の起源とされる魔法の事です。と、言っても詳しい事は何も解明されていませんし、そもそも魔法ってなんでしょうか、という所から正直進歩してません。なんとなく使えるから使ってる、そう考えると恐ろしいですね」
「んー、結局よく分かんない事なのね」
「特別な魔法って感じで覚えてればいいわ」
「私、特別ッスか!?」
「図に乗るんじゃないわよ。これからどうなるかも不透明なのに」
「え?」
「最悪監視保護みたいな軟禁になるかも」
「いやーだー!」
「それは可哀想です」
「ティア?厄介事よ?」
「ミホさんの助けになりましょう!」
「ああ!何も片付いてないのに!問題が増えたぁ!」