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時は過ぎ
時が過ぎると血の惨劇を起こした少女はある組織に所属していた。死なない為の唯一の選択肢だった。
そこは魔法を人を殺し目的を果たすためだけの道具としている場所で、徹底的に魔法を教え込まれた。
ある事件が起こるまでは最優秀で最高傑作とまで言わしめた少女は裏でこう呼ばれた。
血のスカーレットと。
年にして10前後、1つの任務を言い渡された。
氷の妖精の捕獲。
淡いもない、いつも通りにこなすだけの任務になるはずだった。
そこでセレストとメイジと出会い、組織を裏切った。
自身の全ての魔力を使い果たし、魔力回路を焼き切り、大魔法を行使した。
その一帯の氷結の森は見るも無惨な姿に変えながらも、スカーレットは守りたいものが出来、そして守りきった。
しかし、平穏はそう続かないものだ。