錬金術師ティアのつくる話

ひとまず終わり

「じゃあ、あっちを片付けるわ」

「私も行きます！ミルク」

「到着ですか？……敵は居ないようです」

「はぁ、魔力が途絶えてる。燈火？」

「はいはい。やられたよ……って！なにそれ！？魔装！？」

「おお、燈火さんのこんな驚きは初めてじゃないですかね」

「うっ、うっさいのよ。大袈裟過ぎ！で、逃げられたってどういう事よ」

「スクロールに『移動』の魔法を入れていたのね。逃げられたと言うより、移動された。Ｎｏ．を見くびったわ」

「そう、とりあえずの危機は去ったわ。戻りましょう」

「はぁ、錬金術士の学園建設に取り組めない……」

「このゴタゴタが終わったらそれだけに力を入れましょう。だから、もう少し頑張りましょう？」

「ほーら！アンタが元気なくてクヨクヨしてたらみんなは誰について行けばいいのよ！」

「そんなのクレアちゃんでいいじゃないですか」

「はぁ、もう。どうして欲しい？」

「デート！」

「……してあげるからもう少し頑張ってちょうだい」